蛾の幼虫による栗苗の食害

丹波栗 栽培日記



銀寄の3年生、まずまず順調に葉を出してきました。今年は、今のところ、鹿の食害から逃れることに成功しています。先日の鹿のフンの写真記事のあと、「ダメ元」でホームセンターで購入した太陽光式の充電池付き簡易夜光照明灯と蓄光塗料を鹿の侵入経路に設置してみたのが功を奏したような気が。しばらく期間を見てみないと検証はできませんが、3000円也で効果があれば、もうけものです。




定点観測。これもまずまず順調かな、、、と思ってよく見ると、ん、上方の葉に元気がないぞ。

葉っぱは食べられているし、巻いている葉もある。どれどれ、、、巻いた葉を開いてみるとイモ虫が。


さらに拡大して見ると(別の苗で)



巻いた葉っぱの中に、、、


やっぱり蛾の幼虫!栗でよく言われるクスサンやモモノゴマダラノメイガではなさそうだ。

で、ネット画像で検索してみたところ、白黒の模様、葉が巻いてその中で生活していること、目立った毛はないことから、


アカバキリガ, Orthosia carnipennis (Butler)

チョウ目(Lepidoptera),ヤガ科 (Noctudae)


と自己流に同定してみた。

〈参考資料〉国立研究開発法人 農研機構HPより

http://www.naro.affrc.go.jp/org/fruit/apdb/lepN-Z/O_carn.htm


 ヨトウ(蛾の1種)に比較的近縁のようなので、一般的には世に言う「ヨトウ」の中に含まれるのかも知れない。越冬は卵のようだが、気付かないうちに枝に密かに生み付けられていたのだろう。よく食べるやつのようで、1本の苗には1匹かせいぜい2匹しかいないのに、ほとんどの若い葉を食べ尽くす勢いだ。他の苗も見てみるとどの木にも、いるいる。

 リンゴでは葉の食害はポピュラーのようだが、栗ではあまり聞かない。兵庫県の普及センター指定の栗の重要害虫には入っていないが、これは新苗を植える人にとっては重要害虫といえるかもしれない、、、。昨年までは蛾の幼虫がいるようだという認識はあったが、成木でのケース(よほど大食されないかぎりあまり問題なし)と同様に幼い栗苗でもあまり問題にならないと思い込んでいたのが、よくなかったようだ。今のところ手で潰していくが、全て手で行うのは可能かはやってみないと分からない。それとも何らかの薬剤防除がやむを得ず必要か、、、。悩むところだ。



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