丹波栗古木めぐり 番外編 皆子山栗原生林

丹波栗 栽培日記
栗古木探訪 3回目は、秘境に行ってきました。京都府最高峰の皆子山山頂付近から西尾根、ツボクリ谷源頭、皆子谷源頭には、広大な栗の原生林が広がっています。

{0F7890F2-0DE0-4586-8DB7-C24B480ABDEC}
王様の風格。今年の湿ったドカ雪で側方の大枝が折れてしまっています。少々残念ですが、自然の摂理ですから、素直に受け入れないといけない変化です。推定数百年の古木。西日本最古木栗の候補のひとつ。とにかく美しい。

{6E50D9E1-34DA-4A64-AA70-D8655A5869A7}こちらは極めて健全。前述の王様に近接しこちらも王妃といった風格。樹齢200年は超していると推定。丹波地方では北、西向き斜面の栗が健全という経験則に合致。


{DD6B7A06-3BCC-4AA0-ACB0-2F94E7DB13CA}

{AA6B3BEA-6199-410A-95DE-F8717EF68EBE}
山上付近は圧巻の栗の原生林。凄すぎます。土壌は岩盤(花崗岩か?)の風化したれき土壌に広葉樹堆肥が蓄積したもの。

標高が900メートル以下になると枯死増加して(ナラ枯れ、アカマツ枯れも多い)栗の木が優勢ではなくなります。おそらく、現在の気候では、近畿圏の栗栽培好適地は標高が900メートル付近ということ。
 
栗栽培家として至高のゴールデンウイークを過ごせました。
 
※なお、皆子山西尾根は一般登山コースではありません。道はあって無きが如くです。よく山慣れた方か、GPSの案内がなければ、迷子・低山遭難になるおそれがありますので、十分お気をつけください。知る人ぞ知る北山の奥座敷、秘境ですから、環境の保全にも十分ご配慮のほどを。


コメント