「クリ凍害の危険度判定指標と対策技術マニュアル」(農研機構)(丹波栗栽培hints#4)

栗農家の皆様、梅雨明けのこの時期までクリが枯れずに越せましたでしょうか?栗栽培される方、特に西日本で栗栽培されている方なら、新植したクリが枯れてしまって苦労されることはとても多いと思います。枯死には色々な要因があるものの、温暖化による暖冬、それに伴う凍霜害の増加が最大の理由と見られています。

ご存知の方もあるとは思いますが、クリの凍霜害については秀逸な必見のレポートが3年前に発行されていますので、下記にご紹介しておきます。

それは、兵庫県、岐阜県、および農研機構が連携して平成26年10月に発行された「クリ凍害の危険度判定指標と対策技術マニュアル」。

対策を要約すると、空気成分の多い透水性の土壌(バーク堆肥施用など)、pH5.5以下の酸性土壌、50センチ程度の高畝か高盛、100センチ以下の地下水位はダメ、11月頃のパワーショベルを使用したフォーク付きバケットやブレーカー、あるいはトラクターを使用したサブソイラーなどによる株緩め(細根切断と空気層の増加)。

とてもしっかりとデータに基づいた対策が示されていて、充実のレポートで私も繰り返し読み返しております。まだご覧になったことのない栗栽培農家の方は是非おすすめです。






コメント