おそらく接木時の穂木の長さに近いでしょう。源流は、古くからの丹波栗産地であった山南町の故寺内翁の流儀です。
写真が、1年生苗木が新植後さらに1年経過した(2年生)姿です。※印が昨年新植時に切り戻した元の目的の品種の部分の長さです。
将来主枝の出る分岐点が低めになるので、耐凍霜害、耐枯死と雑草管理の観点からはもう10〜20cm上の方がよい、という流儀にも充分根拠があり、議論のあるところかもしれません。この点では、植え付けを60cm高盛にすることで、耐凍霜害、雑草管理の対策にしています。
以前はもっと高い位置で苗木の切り戻しを控えめ(長め)にしていたのですが、思い切って切り戻した方が新植後の初年度に健全な良い枝が出るので、今はそうしています。
よく苗屋さんの説明文にある「植え付け時には、良い芽が付いている部分のすぐ上で切り戻しましょう」という説明は特に気にしなくてもよく、接木した穂木と台木の接続部さえ見まちがえなければ(もちろん穂木の部分が完全に失われてはダメです)、一見芽が全くないように見えても、5センチもあれば旺盛に3〜10本の強い新芽が伸びてきます。
コメント