外国から栗苗輸入の様子紹介

丹波栗 栽培日記
和栗の風味があって美味しくて、かつ皮が剥きやすい和栗の育種のために栗苗を輸入。今回はそんな様子をちょこっとご紹介したいと思います。


外国から日本に生きた果樹を輸入しようとすると様々な厳しいルールがありまして、病虫害の蔓延を防ぐため、そう簡単には輸入することはできない仕組みになっています。

裸苗の状態で、土壌が少しでも付いていてはいけない、とか、輸入禁止の対象となっている病虫害がないことを出荷元の国で然るべき公的機関で検査を受けて phytosanitary certificate 植物検疫証明書の発行をしてもらわないといけない、とか。また、樹木の本数が1つでも違うと容赦なく検疫を通過させてもらえません。

そして数週の輸送期間の過酷なハードルを越え、第1段階目の検疫、税関での納税、国内輸送、と試練は続きます。

それらをクリアした上で、果樹の種類によっても違いがありますが、国の機関である植物防疫所の隔離圃場での1年間の検疫検査をうけることになります。

ついに無事に隔離圃場にたどり着いた栗苗達。これから1年間専門官の方のお世話になります。明治大正期に日本から海外に渡った日本グリの子孫たち(交配種)ですので、いわば里帰りです。100年ぶりにようお帰り、と心の中で声を掛けました。

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