シバグリ台の倉方甘栗の枝整理 もう春模様です

丹波栗 栽培日記
もう日差しが完全に春です。
春の草が芽を出してきました。
倉方甘栗(シバグリ台)
45年生の実生のシバグリ台に肩の高さで接いだ結果、幹に食らつくように育った倉方甘栗の接ぎ枝(3年目)を放射状に少し整理しました。切株の切断面は保護材の「メイカコート」で保護しています。木工用ボンドで見られるような1年後の浮き上がりがなく、数年単位での剪定面の保護の長期安定性に優れています。(なお、今年の小さな剪定面は簡便さからトップジンMペースト使ってます)

この倉方甘栗という品種は本当に虫と病気が少ないです。育種家、故倉方さんの圃場にたまたまあった山東省系の中国グリと日本グリの偶発実生どうしの交配種(ハーフ)で目黒育ちだそうです。意外におぼっちゃまですね。60個体の実生の内の選ばれし1個体だそうです。

この60という数字、育種にはこのくらいの数あれば、結構良いものが出てくるかも、の目安になるのではないでしょうか。

若干不謹慎かもしれないですが、60人も子供ができれば誰でも1人くらいは優れたスポーツ選手になる子が出てくる事もあるかも、みたいな事でしょうか。

昨年まではシバグリ台が虫にやられかけていましたが農薬を何も使っていないのに接ぎ穂が元気に育つと、台木側の虫害まで少なくなってきました。生命体は身体の部分と部分どうしで不思議な応答作用を持つものですね。


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