栗園に小鳥用の巣箱設置のおすすめ

丹波栗 栽培日記
今年の春の初めに園内のクリの木や電柱に小鳥さん用の巣箱を設置しました。
クリ栽培において、以下の仲間たちは大切です。

◯カマキリ、トンボ、ジョウカイボン、コオロギ、ハサミムシ、テントウムシ、スズメバチなどの肉食系昆虫

◯シュレーゲルアオガエル

◯鳥類。小鳥とタカなどの猛禽類、カラス

彼らは、モモノゴマダラノメイガとコウモリガを中心とした蛾やハムシ類、キクイムシ類、アブラムシのコントロールに重要な役割を果たします。彼らの力を総合的に上手に利用できれば、農薬、特に殺虫剤の使用を減量もしくは中止できる可能性があると言って良いでしょう。
特に食物連鎖の中で、昆虫の上位に位置する鳥類たちは、昆虫の益虫と害虫のバランスを保つ役割や根を切る齧歯類の数をコントロールする役割を果たしてくれているように感じています。
クリ栽培上で特に難しいのは、新植後5年ほどがとても枯れやすいことです。しかし草生栽培で、カマキリ、トンボ、テントウムシ、カエル、キノコ類の豊富な環境では、そういう新植樹もずいぶん枯れにくくなります。

1.8mくらいまでの若樹については、マメに見廻りしてキクイムシや蛾の樹冠や芽の食害対処を行なっていくことがとても大切です。
設置した後の、営巣の様子です。冬になって巣が空になってからそっと開けさせてもらいました。

栗園に巣箱設置、おすすめです。


鳥さん
ルリハムシ、若木を枯らす害虫
蛾の幼虫、若木を枯らす害虫。
ジョウカイボン、小さな昆虫を捕食する益虫。
シュレーゲルアオガエル、各種昆虫を捕食。
キノコ、菌根を形成して栗の栄養吸収を強力にサポートします。
キノコその2
サビキコリ、幼虫が根を食害して若木を枯らす害虫。
クリタマムシの食害、枝の枯死の主因のひとつ。
意外に強力な肉食系のトンボ。夏場に活躍中。



コメント

  1. 栗坊 より:

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    ホント,多くの仲間たちがいますね.
    そうですね.物理的な方法で,できるだけ致命的な虫だけでも遠慮してもらえるようにしたいですね.