秋にはイガの重さで枝は1mほど下がります【若い木の剪定のお話】

丹波栗 栽培日記
栗の剪定の季節です。

このブログでは栗栽培の初心者の方々に向けて、
「剪定は栗栽培において品種、台木、気候、土壌、獣害対策、病虫害対策、施肥などの大切な種々の要素のうちの、あくまでひとつの要素であって、剪定の際は思いっきり自由にご自身のアートを表現されていい(樹ごと枯れてしまわないことだけが最重要の必要条件)、との旨の情報を繰り返しお伝えしてきました。

そう、自由にアートしましょう!



、、、、、そう言ったハナから剪定を語るのはとても矛盾しているようで恐縮なのですが、私の考える剪定について少し触れてみます。

あくまで「私が」と念押しした上で、重視していることを挙げます。

それは、若い栗の枝は結実すると剪定時よりも約1m高さが垂れ下がることを念頭におくことです。そして、草刈りと収穫が極端に屈まずにできるように外周の枝を1.7m以上程度の高さに剪定します。
写真に図示するように下枝は秋にはたわわに実るイガの重さで若木では1mほど思いの外、下がってきます。

ある一定規模(例えば1000㎡以上)の栗栽培において、もっとも大変な工程は間違いなく、夏季の炎天下での草刈り作業と秋の収穫作業です。特に下枝が低く設定されている場合には、低い枝の下で屈みながらの中腰での超重労働が求められます。

これは、農家の健康のためにも、作業効率のためにも避けられるものならできれば避けたいことですね。

というようなことやどんな美味しい栗になるかな、とかいろいろイメージしながら、剪定をしています、というお話でした。


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