定点観測(紫峰の苗木成長の様子)とクリの接木その後の成長について

丹波栗 栽培日記

栗の樹ははじめの6年ほどの間がとても枯れやすい。で、7年目の夏を無事健康に迎えることが出来ましたので、枯死危険の高い年代を乗り越えたということで、ヒトの七五三のようなお祝い(心で)です。

さて、4月に行った接木の結果を見てみましょう。たくさんあるうちの2つの様子を比較して並べてみました。

以前に接木には前年結果の結果母枝を使おう、という投稿をしました。これには賛否両論あって、徒長気味の充実した太い枝の方が主枝骨格がしっかりとして良いと従来言われてきました。

しかしクリ農家としては栗の枝が目的ではなく、美味しい栗の実が欲しいのですから、枝は矮化気味の締まった小振りな木から栄養の無駄な消費がなく、実に栄養が行きやすいようにしたいわけです。そのため、園地で実生台木を育成して、そこに園地内で前年結果の結果母枝を接木して早くから実を成らせるのが一番良い、と考えています。

左の写真の通り、前年結果の結果母枝を接木すると、今年から花が咲こうとしています。ということは接木初年度から矮化気味に実が成るということになります。この穂木の選択法については反対の意見の方もお見えだと存じますが、さて結果はどうなっていくでしょうか?

楽しみです。

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