収穫期からしばらくご無沙汰になってしまいましたが、久しぶりのブログ更新です。
昨年の当農園の丹波栗も多くの方から高評価を頂き、栗農家冥利に尽きるよい1年でした。一方で、収量に関して丹波地方は押し並べてあまり良くありませんでした。需要にお応えしきらず、いずれの丹波栗農家も品切れをお許し願うことも多かったようです。どうやら世の中には中国産や韓国産の「丹波栗」も出回っているようですので、大変困った問題です。
収量低下には一昨年の秋の日照不足、昨年の春の遅霜と初夏の日照不足などが影響していますが、何が決定打になるのかは、年によって違うのか、はっきりとしません。必ずしも隔年結果という訳でもないのが、クリの収量予測の難しいところです。さくらんぼも東北地方で不作だったように、温暖化で遅霜の影響を受けやすくなっていることは間違いなさそうです。
昨年の丹波地方については、強剪定の圃場の方が弱めの剪定の圃場よりも低収量の傾向性が見られましたので、それにかこつけて今年は剪定も枯れ枝整理を中心に、「そこそこ」にサボってするつもりです。いろいろやるべき優先順位の高いことが多いので、ゆっくり剪定をしている時間がないというのも実際のところ。
実は、私は自分が剪定下手なのを自認しています。他の方と剪定の勝負しても全然歯が立ちません。ただし、美味しいクリを作ることに賭けては、どこまでもこだわっています。食べた時の美味しさの絶対値が大事だと思っています。食べた人の印象に残るクリかどうか、たとえ万人受けはしなくとも、栗好きの人達が、おおっ、なんかうまいな、と五感に訴えられるクリであるように願いつつ、栗樹とクリ語で会話しながら、世話をしています。
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