栗の花が満開です!
雌花がわかりやすい様に拡大したつもりでしたが、これではあまりよく分かりませんね。
見慣れてくると穂の基部にある雌花が識別出来るようになります。
さらに拡大。真ん中あたりの雌花が分かりますか?
ところで先日の「クロボシツツハムシとアカバキリガが栗苗の重要害虫ではないか!?」という記事に一部同意の反響を頂きました。数ある農業系ブログの中、わざわざ当ブログにご訪問頂き、おまけにご意見ありがとうございます。たぶん、発生頻度は地方によるんでしょうねぇ。
アカバキリガ(・一部ウメエダシャク)については、5月から6月にかけて1日何枚かずつ新芽をダメにしながら、葉っぱをロール状にした住居で長期暮らしながら、1匹でも新苗1本全体を食い尽くします。
これまですべて鹿にやられたと思っていた被害のうちの半数近くは、どうやらアカバキリガとクロボシツツハムシにもやられていた様なのです。新苗限定ののアカバキリガくらいなら、簡単に手が届くので丹念な握りすぶし作戦で解決しそうで、薬剤防除は不要に思われます。
一方、クロボシツツハムシですが、どうやら5月に大発生し、栗苗の新芽を選択的に食害し、新苗を成長できないまでに害しつつ、そして5月終わりにはどこかへ消えます。小さい上にすぐ地面にポトポト落ちてどこにいるかよく分からなくなるので、全部握りつぶし作戦はちょっと困難が予想されます。
彼らの由来は苗に卵が付いているとかではなさそう。越冬は土中かと。防除は、デナポン(栗の適用登録有無は知らない)とかだろうか、一般的にはサッチュウコートの薬剤防除で防除されるのだろうか。
いずれにしても、当方としては出来れば薬剤散布は避けたいと考えている。
で、あと考えられるのが、天敵による生物学的防除。クロボシツツハムシの天敵はおそらく一部の鳥類と、カマキリであろうと推測されるので、来期からはカマキリの卵を出来るだけ冬の間に園地内に持ち込んでおこうと思っている。些細な抵抗で実効性がないかも知れないが、比較的簡単な対応なのでとにかくやってみようと思う。他に新苗を植えて食害に苦労されている方がいらっしゃれば、いちど試してみて下さい。
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