栗樹の新緑の季節

丹波栗 栽培日記
新緑が鮮やかな銀寄

新緑が目に映える良い季節になりました。芽吹きは早かったですが、その後のクリの展葉は例年に比べると少し遅めになっています。

今週も、強風を伴う西からの低気圧の通過で強風プラス冷え込みがありました。

展葉の早い銀寄は霜害で少しダメージを受けましたが、その後持ち直して来ました

毎年のことですが、5、6年目までのクリの若い苗は数本ほど凍霜害で枯死の危険に晒されます。

クリ凍霜害枯死をゼロにするのは耐性台木品種開発が進まないと困難ですから、植える場所や土壌の選択(肥沃な空気成分の多い土壌に植える、水が溜まるところには植えない)や排水条件の改善、適切な実生台木の選択、株緩めなどの打てる手を打ったら、あまり気にし過ぎないようにしています。兵庫県農林水産総合センターで進められているクリ耐性台木品種開発の進展が待たれます。

whip and tongue 舌接ぎのクリ穂木(美玖里)の芽もゆっくりと始動しました
長期視点で取り組んでいるクリ新品種育成用の日中欧交配種の苗木も順調に育っています

コロナ禍でなんとなく家に篭もりがちですが、外に出て自然に触れると、清々しい気持ちになり前向きな気持ちになるのでおすすめです。家庭菜園もいいですし、家庭果樹園も超おすすめです。

日本人は多神教的自然観を通して自然の中で変化を受け入れつつ、共生していく誇るべき美意識を文化的に備えています。一神教的な文化背景が強い欧米にはあまりないもの。

どんな病原体(たとえ天然遺伝子を人為改変されたものであったとしても)であっても、大自然の摂理からは逃れられませんから、個人的には遠からず「すべてはいずれ、自然に、土に、帰っていく」ものだとのんびり、ぼんやり、捉えています。

コメント

  1. 栗坊 より:

    栗樹の新緑には、いつも心が洗われるとともに、安堵の気持ちが。
    今年も、何本かの樹は、芽が出てこなかったり、少し伸びて黄色く止まってしまったり・・・、悲しくなります。