園内のクリ樹たちは、銀寄を筆頭に次々に展葉を開始しました。
そして例年と同じく4月中旬になり、あのわるいやつが現れました。
クロボシツツハムシです。
去年4月のエントリーで書きました。「薬剤防除をしていない園で4月の今の時期にもう元気がない苗があるとしたら、それはクロボシツツハムシが原因じゃないでしょうか?今では私は新植から3年ほどの新苗にとって、この虫が最重要害虫だと信じています(少なくとも当園ではそうです)。メイガやゾウムシ、クリタマバチですら苗が一気に枯れることはありませんが、このハムシや(キリガやシャクガの類の春の)ガの幼虫は数日で全ての葉を全滅させてしまうのですから。」この見解は今も変わっていません。
写真でもすでに展葉したばかりの若い葉を食べ散らかしかけているのが分かります。まだ1日目なのでこの程度で済んでいますが、これが3、4日経つと葉っぱはすべて無くなってしまいます。
かしこい虫で近寄るとポトリと落ちて死んだふり、で逃げ切りを図ろうとします。なので、こうしてそっと下に手を差し入れて逃がさないようにします。(もう指の間に落ちています)
この2、3年来の見つけ次第握り潰し作戦と、丹波の普及センターの栽培暦に従いサッチューコートSを樹幹に散布とで発生数は抑えられてきていますが、油断なりません。若い木だけを狙う、ほんまわるいやつです。
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