日本では、この平成の30年で栗生産は1980年台から3分の1に減少しました。
気候変動、クリタマバチをはじめとする病虫害、中国栗や韓国栗の輸入、臭化メチルの不適切な使用(お味がガッカリするくらい不味くなるので使わない方がよかった)など、いくつかの複合要因が重なったからと見られます。
一方で、ヨーロッパに目を向けてみると、大産地のイタリア🇮🇹やフランス🇫🇷で栗生産やブドウ生産が減少しています。こうした変化は主として気候変動が原因だと認識されています。その一方で反対にトルコ、アルバニアでは漸増が見られます。そうしたことから見ると、安価な輸入栗の圧力も相当な影響を与えているようです。
イタリア、フランスでは、枯死と輸入栗の増加に伴い、既存の栗園の廃園化が進んでいます。
ヨーロッパではそうした局面に対抗するべく、INRAはじめヨーロッパの公的機関は病虫害に強い栗品種の研究を進めておられます。日本でクリタマバチ耐性の品種が育種されていった経緯と似ています。
種の多様性を保つことの重要性を頭に入れつつも、世界での優良品種の育成の動向はしっかりと見守りたいと思います。
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