今年の1月2月はお天気よし。

丹波栗 栽培日記

例年の1月から始まる剪定は、何日かに一度は雪の上で、というのが定番なのですが、


今年は空がこんな具合のことが多く、


剪定で足から冷えて立っていられない、なんてことが一度もありません。とても快適です。


ところで、「異常気象」という言葉を好む論調も世に時に見受けられますが、生命誕生以来未だかつて気候が長期に安定などということはなく、わずか数万年(地球の歴史からすればわずか)のあいだでも暖かい時期と寒い時期が繰り返しあって、海水面は数十メートルも上がったり下がったりを起こしているわけです。


人は、もっぱら自分が経験してきたわずか数十年の経験やせいぜい100年程度の正確な気象の記録でのみ「異常」かどうかを語ってしまうことがよくありますが、もし寿命2万年の長老がいたとすれば、「異常気象」論者を若造の経験不足だとして”ちょいちょい”とたしなめたことでしょう。暖かくなることはいいことが多いんだよ、と。

確かに、栗栽培農家にとっては、温暖化の場合、丹波での栽培がちょっとつらくなる可能性はあります。


しかし、もし地球規模として程よく温暖化すれば人類の食料の安定供給に繋がります。今年の野菜が安いことも実例として身近なものです。すなわち、地球上の局地ではそれなりに困ったことが起こるにせよ、全体として世界の平和は促進されることになり、人類全体としてはむしろ喜ばしいことだと考えられます。


「異常」というか、そう言うべきでない(私はこちらの立場ですが)か、は禅問答の宿題としてさておき、いずれにせよ、気候の変化に的確にうまく適応・進化していくことが生物として生き残るために必要だというわけですね。



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