クリの新害虫か!?ーアルゼンチンアリ

丹波栗 栽培日記

前回クリの樹幹に営巣して多数生息するアリのことを紹介しました。どうやら昔見たアリと違う感じなので調べてみると、『アルゼンチンアリ』ではないかとみられます。どうも、昨年くらいから樹幹に営巣するアリが異常に大発生して、なにかおかしいということに気が付いてはいたのですが。

image

 

アリは害虫ではない、という一般常識がまだ日本では広く流布していますが、最近の知見ではそうではなくなってきているようです。

 

「アルゼンチンアリの個体数の多さが、この関係を見過ごすことのできないものにしています。実際、廿日市周辺で家庭菜園や畑を持つ人に話を聞くと、最近10年間くらいでアブラムシやカイガラムシによる農作物の被害が急増しているといわれます。また、アルゼンチンアリ自身が、果物、柑橘類、イチジク、コーヒー、サトウキビ、トウモロコシ、綿などの芽、花、実をなどを直接的に加害する農業害虫としても知られています。」

「アルゼンチンアリは基本的に雑食性であるため何でも食べますが、(中略)特にアブラムシやカイガラムシが分泌する甘露が好きで、庭木の樹幹や農作物の茎上を盛んに 行き来する姿を頻繁に見かけます。」

「アルゼンチンアリは、在来のアリを駆逐してしまうため、日本の生態系に悪影響を及ぼします。」

「例 フランス、ラングドックルション地方で、アルゼンチンアリはすべての在来のアリを排除した。日本国内でも、広島県廿日市市周辺では、アルゼンチン以外のアリを見かけることは殆どない。」

上記すべて「フマキラーアルゼンチンアリサイト」より引用

http://www.fumakilla.co.jp/argentine/ecology/

 

これらにクリも加わるのかも。

((後日追記) 再度ググってアリの同定を試みました。ところが、この間あった巣に大量発生のアリが見られなくなっていました。近くに居た少数いたアリはお尻が大きいのでアメアリかも?アリの同定は専門家での気を付けないと間違えやすいとのことですので、もう少しリサーチ続けてみたいと思います。)

まだまだ仮説の状態ですが、もしそうだとすると異常に繁殖力の強いアルゼンチンアリ駆除の有効手段は世界的にも見出されておらず、かなり厄介な問題だと言えます。



コメント