昆虫ネタばかりですが、何しろ加害昆虫が多いのですみません。
栗の葉を食べるサビキコリ(コメツキムシ)です、たぶん。触ると変に硬いし、ちょっとゴ◯ブリ的風貌であまりかわいい虫ではありません。葉の加害は酷いことにはならない範囲ですが、実は、これらコメツキムシ科昆虫による農業上の害は成虫ではなく主として「土中の幼虫」によるものです。コメツキムシ科昆虫はなんと4年もの年月の暖かい季節を土の中で植物の根を食べて暮らすので、作物の根に枯死を含む多大な害を及ぼします。
栗樹上でもクロボシツツハムシと入替わりに5月中旬以降よく見かけます。ジャガイモなどの根菜類、サトウキビやトウモロコシ、ムギ類などでは減収・枯死をきたしうる重要害虫なだけに、栗栽培に当たっても、要調査昆虫です。「もしかすると」幼虫を含め結構な悪ヤツかもしれません。
土壌中の幼虫による「栗苗」根への加害はまったく未知です。
あくまで仮説ですが、過去に栗でのこうした調査例は見かけないものの、栗樹でもコメツキムシ科昆虫の成虫をよく見かけるというとからすると、西日本で枯死の多発する栗苗でも、もしかしたら栗苗枯死への関与があるかもしれません。
ムシャムシャ、美味しいなあ〜。(サビキコリのつぶやき)
(でもこの後退治しました、ごめんなさい)
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