暑い夏になりました 栗園にて ー 最低気温が低いことはクリ栽培に大事

丹波栗 栽培日記
すっかり暑くなりました🌞

昼間の暑さは少々のことではこたえないのですが、連日熱帯夜となると、木々も夜間の暑さがこたえ、暑い夜と闘います。夜間の最低気温が24℃以下であることは、栗樹の長期生存に必須です。

Old ginyose tree.
このところ、数日ザーッと恵みの夕立ち(通り雨)があって助かります。こちらは美玖里。まだ毬は小さめ。
Grafted ginyose- and tsukuba-mixed tree onto a 40-year-old unknown native C. crenata seedling.
柴栗台への筑波、銀寄の混合接木樹

栗栽培のこだわりは百人百様で、それぞれ楽しめるのが良い点です。一方で優先順位はしっかり付けておいた方がいいと思っています。

剪定の樹形や品種、摘果の仕方、土壌、収穫後の熟成など、いろいろこだわるところは満載なのですが、とにかく「栗は今の温暖化、多雨化、亜熱帯化の最中にあって枯れやすい」ことから、絶対的に

「枯れない樹の育成」

が最優先事項です。どんな剪定をしたって枯れちゃえば元も子もありません。そのためのよい台木の選択、よい台木の育成が大事です。

最後の写真は、40年生くらいの柴栗の主枝に銀寄と筑波を混合で接いでいます。ご覧の通り剪定はあまりしていなくてボーボーではありますが、もし枯れにくいよい台木があるのであれば(これが難しい条件にはなりますが、、)園地で目的品種を接木、という方法も良い栽培方法です。

なお、専門的には亜熱帯多雨地域用の台木開発は最重要課題で、これ無しには西日本での農業的クリ栽培は今後存続できません。






コメント