利平と銀寄 日本の栽培品種の古株さんです

丹波栗 栽培日記
当園では14品種の栗を育てています。それ以外に6品種の育成用品種も保存しています。

しかし一般の方では、栗の品種の中で名前を覚えておられるのは、どなたに聞いてもほぼ下記の2品種に絞られます。
そのひとつが利平。
黒光りが美しい。
お味も寝かせると逸品で、中国栗C. mollissima と日本栗C. crenataのハーフのいいとこ取り。そうしたことから世界の栗の育種に、特に欧州で、用いられています。
現在日本では原産地の岐阜県ではなく、熊本県での生産が圧倒的です。

そして銀寄。
てぷっとした張りのあるお腹が特徴的。
昭和の途中までは推奨品種として広く植えられましたが、現在の日本では、台風に致命的に弱い(台風が来るとほぼ全滅)という栽培特性や加工にやや不適等の性質から、補助的品種の位置付けになってきています。「丹波栗」の代表であるということから、兵庫県や大阪府で品種別シェアが高くなっています。



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