もっと見直されてよいと思われるクリ品種 ー 紫峰

丹波栗 栽培日記

私が和栗の中で好きな美味しい品種トップ3を上げるとすれば、紫峰がそのうちひとつに入ります。以前にも紹介したことがありますが、世間ではあまり認知されていません。

紫峰

(以前にも投稿しましたが、属性を再掲)

来歴は、銀鈴 x 石鎚。別名クリ筑波38号。品種名の「紫峰」は育成地(茨城県つくば市)に近い筑波山の別名から来ているそうです。非常に大きなイガを形成しますが、台風にも割合強く、大きい割に風でイガが落下しにくいです。

果肉の黄色が特徴的で綺麗で料理映えするとともに、クリらしいとてもいいお味がします。

皮離れはやはりよくはありませんが、筑波より少し剥がれやすい気がします。見た目は筑波に似ているのですが、直接の親子関係はありません。筑波との受粉の組み合わせにもよく合っています。長期的視点では比較的最近に育種された品種ではありますが、既にPVPの権利は期限が切れています。

祖父母に岸根がいるので、岸根の子供である筑波と孫の紫峰の似た外観には、岸根の遺伝子が影響しているものと思われます。果実をみると座の境界の波状線の形状で筑波と紫峰とを鑑別することができますが、栽培農家でもわかる人はあまりいません。私も先輩に習ってはじめて分かるようになりました🌰

いい艶の果実です

というわけで、兵庫県でクリ栽培される方には、紫峰推し、をしておきます。

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