餅は餅屋

丹波栗 栽培日記

自給自足に憧れる?ブログネタ: 自給自足に憧れる? 参加中


ブログネタから「自給自足」。

畑仕事して、こんな栗を作ってながらですが、、、
「衣食住」の基本を自給自足する、特に「食」をできるだけ自給すべきか、という意味では完全に”NO”。


ここ丹波で栗を作っているのは、適地適作だからです。確かに、サツマイモも馬鈴薯もイチゴもリンゴもキャベツも白菜もミカンもスイカも任せとけ、というスーパーおばちゃんも少数いらっしゃいます。


が、やっぱりとても大変。腰は曲がっちゃうし、適地で無いものは無駄も多く原価がかなり高く付きますし、やはり衣食住の基本は「餅は餅屋」に任せた方が豊かに暮らせることの方が多い、というのが現実じゃないかな。


専業の方が作物適地で作る長野のリンゴ、和歌山のミカン、高知の葉物野菜、熊本のスイカ、北海道の馬鈴薯は、やっぱり買った方がいいかな、全部自作では品質、手間、コストの総合バランスはまったく敵わない。専門分化した人はやはり何歩も前にいます。当然、食の安全は常に考慮しておくべきテーマですので、購入するときには自分の五感で品質を見定めることにはなります。スーパーには全国の商品が並ぶので、その中でよりよいものを選択する。これってやはり素直に豊かなこと。


そういう意味では「フードマイレージ」という指標の価値にも全面的には賛成しません。地球の裏側からボルビックとかのPETボトル水を運んでくるというのはどうかと思うけれども。こういう場合でも、海運会社も日本から輸出品運んで空荷で帰るよりもなんか積んだ方がまし、なんていう事情があるんじゃないでしょうか。


一方で、もちろん、分業化と機械化の進む今、愉しみと生きている実感を保つという観点から一部分の自給を楽しむ、いきものを育てる、という意味では”partially YES”。


ちょっとした家庭菜園をしたり、小さな小屋を自作するとかいうのは、人間の本能的欲求を満たす部分はありますよね。あくまで部分的な自給なんだけれども、心は満たされる。自給自足ではありませんが、肩を張らず人それぞれの程々の自足でちょうどいいんでない?と思います。


ちなみに「住」でもやっぱり、毎日住む家となると、私は大工のプロがされたいい仕事じゃないと困るなあ、と思ってます。自分が作った家はたぶん雨漏りとか隙間風とかで住んでられないと想像します。


で、やはり餅は餅屋。



コメント