雑木林にあったシバグリの主幹に中国グリ系の倉方甘栗を昨年春に7本穂木を接いでみた樹のこの冬の姿です(剪定前)。倉方甘栗の穂木は、かすみがうらのS翁からご厚意で分けて頂きました。
I grafted probable C. mollissima ‘Kurakata-Amaguri’ cultivar on native Japanese chestnut trunk last year. Photos before pruning. 6 of 7 grafts have survived and exhibit vigorous growth without apparent worm damage inside the skin so far. ‘Kurakata’ produces excellent large sweet nuts fit for roasting.
6本は今のところ生着し、旺盛な成長を見せています。お聞きしていた話では、台木も中国栗でないと不親和を起こしやすい(台負けなど)とのお話ですが、基部の虫害も見られず、接木繁殖はしやすい印象です。
この倉方甘栗、日本の栗農家の間では、美味しい焼き栗向きのよい栗ができるということでジワジワと人気が出てきています。大果系統のC. mollissima(中国グリ) もしくは利平や林甘栗のような日本グリとのハーフだと思うのですが、詳細はよくわかりません。
農研機構での遺伝子検査の結果があるとよいのですが、故倉方氏と農研のあいだには何か古い確執の過去があったとかなかったとか、で「倉方甘栗」が正式な名前なのかどうか、すらはっきりしません、、、??今後のクリ栽培の有力品種のひとつだと思いますので、農研機構の先生方の品種データのアップデートを期待いたします。
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