冬の晴天 ークリの剪定と幼木の手入れ

丹波栗 栽培日記
今年の積雪ももう終わりなのか、気持ちの良い晴天となりました。
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剪定も個性が出るもので、手技の是非ではないのですが、実施した人ごとに狙いの違いから仕上がりの趣きがそれぞれあります。

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新植後3年ほどの幼木では、樹幹のクリタマムシ(クリタマバチとは違うもの)やキクイムシ類の削り取り処理をすることが、ちょっとだけ面倒なのですが、新植苗の枯死を少なくするのに大いに役立ちます。
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3年生苗のガサガサの樹皮を一層剥がしたところです。よく見ると、クリタマムシの幼虫 (クリタマバチと混同されることがありますが、全然違う甲虫系の昆虫。コメツキムシやサビキコリの仲間。おそらくそう、としか言えませんが。) 0.5mm×4mmくらいのが2匹いました。(写真の右の方です。)虫嫌いの方はすみません!


(参考: サビキコリの成虫 5月の様子)
https://chestnutfarming.info/2017/05/19/%e3%82%b3%e3%83%a1%e3%83%84%e3%82%ad%e3%83%a0%e3%82%b7%e5%90%9b%e3%82%82%e3%81%97%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%89%e7%b5%90%e6%a7%8b%e3%81%aa%e6%82%aa%e8%80%85%ef%bc%9f/

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ナイフで虫と腐敗部を除去するとこんな感じ。幹の中心付近まで損傷していました。あとは木工用ボンドかメイカコートかカルスメイトか接ぎロウかを塗っておきます。
 
また別のところの例。はじめの状態。
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削り取り後。養菌性キクイムシ類は菌類を樹体内に持ち込み、特に主幹に入ったものは長期的には樹木を弱体化、枯死させる大きな要因になります。教えられた頃のはじめは「こんな事やって樹が痛むだけじゃない?」と半信半疑でしたが、騙されたと思ってやってみたところ、幼木では明らかに樹勢が保たれやすくなりました。(私は使っていませんが、適用のある薬剤を局所に用いる方法も有効かもしれません。)
 
特に若いうちの植えて3年ほどは、こうしたマメな樹幹のお手入れがクリの健全な生長にとっても役立ちます。


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