銀寄はもうしっかりと葉が出てきました。
一方、国見はまだこんな感じで芽が膨らんできたくらいです。
そして、接ぎ木作業に専念、のつもりが、
あのクロボシツツハムシ!。
薬剤防除をしていない園で4月の今の時期にもう元気がない苗があるとしたら、それはクロボシツツハムシが原因じゃないでしょうか?
今では私は新植から3年ほどの新苗にとって、この虫が最重要害虫だと信じています(少なくとも当園ではそうです)。
メイガやゾウムシ、クリタマバチですら苗が一気に枯れることはありませんが、このハムシやガの幼虫は数日で全ての葉を全滅させてしまうのですから。
おそらく、薬剤防除を徹底しておられる園では、このような問題は生じないのかもしれません。
クロボシ君がこれから新芽を食べようとしています。
これは、もうクロボシ君だらけ。
ぷち、ぷち、ぷち、、、。
初めは心でごめんね、とつぶやきながら、そして次第に無我の境地でぷちぷち。
クロボシ君はテントウムシのようですが、基本飛びません。
その代わりに、危険な気配を察知するとポトリと地面に落ちて逃げる作戦です。
生き残りのため、うまく考えています。
下に落ちてしまうと、仰向けに黒い腹を出して動かないので、土に保護色で逃げ切り、というわけ。
ポトリのあとしばらくして脱走中。
なのでポトリに備えて、両手で攻める。片手は枝の下に、もう片方で虫を摘みに行きます。
もちろん、手袋はありです。
ただし、交尾中は逃げないので、退治が簡単です。
この苗はだいぶやられていました。復活してくれるといいのですが、どうでしょうか。
もうこの位になると壊滅的です。ちょっと復活は難しいかも知れません。
6年生位から以上の大きな栗の木には、ほとんどクロボシ君を見かけなくなります。
幼苗限定といった感じです。きっとなにか臭いでもするのでしょう。
クロボシ君は地面の陰に生息していて、春になると幹をてくてく上っていくので、高所恐怖症であまり上には行きたくないのかも知れませんね。
私の理解では、飛ばない鳥(ニワトリ)みたいな飛ばない虫、たぶんです。
<追記>クロボシ君、あまり上手じゃないだけで飛ぶようです。
http://www.shigei.or.jp/kurakon/sugao_kurobositutuhamusi02.htm
倉敷昆虫同好会の方、どうもいい写真ありがとうございます。
まだ数は少ないですが、ガの幼虫も少数見かけました。
今年も大発生となると、やっぱり、ちょっと防除薬剤に頼らざるを得ないかな、と思った1日でした。
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