日本グリ至適ゾーンは暖かさの指数95~105、寒さの指数5~10 <今シーズン初積雪>

丹波栗 栽培日記
遅ればせながら、栗園に今年初の積雪がみられました。その日のうちに消えてしまいました。
雪が降ったので、剪定お休みです。

昨年2019年の丹波市の暖かさの指数 (Warmth Index) 122、寒さの指数 (Coldness Index) 2 でした。100年前の丹波市で暖かさの指数が100、寒さの指数が10前後でした。

日本グリの筑波や銀寄といった主力品種の最適ゾーンは、暖かさの指数95~110、寒さの指数5~10付近(2月9日訂正)にあります。100年昔は良かったのですが、昨年の丹波市はこのゾーンから完全に外れています。

参考までに、昨年の中津川の暖かさの指数 113、寒さの指数 5 でした。丹波よりもだいぶましですが、中津川でもやや冬の寒さ不足と夏暑すぎというゾーンです。

WI=Σ(Ti-5) [℃] 
Ti:月ごとの月平均気温
平均気温5℃以上の月だけを集計する。
CI=Σ(Ti-5) [℃] 
平均気温5℃以下の月だけを集計する。

一般に植生区分で寒さの指数が10以上は中間温帯林(暖温帯落葉樹林)になりますが、10以下は照葉樹林になります。すなわち近年の丹波の自然の植生は照葉樹林になったのです。

気候変動を克服する農業技術が丹波栗栽培でも欠かせなくなったということです。

当園は兵庫県の温暖化対策、病害虫対策と期待される耐凍霜害性台木の研究をサポートしています。



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